2007年06月10日

プライド

今日は、今年に入って13回目、もはやご近所の、久万高原町を歩く。
ちなみに訪れた13回ともすべて快晴。不思議なめぐり合わせか、温暖化の影響か。

さて、今日の特筆は、ある87歳のご婦人との対話である。
この方、長らく開業医の院長先生を務めてこられた名誉ある方である。
そして、素朴だが知的で、この町を誰よりも愛する、立派なお方である。
何よりも驚いたのは、この町に対するプライドである。

200億円を超えるといわれる久万高原町の借金を、どうやって返済するか、
そのアイデアを私にぶつけてくるのである。
町長でもなく、町議でもなく、お役人でもない、一人の老婦人が、である。

「この町が消えてなくなるかの瀬戸際に、お役人は背広を着て机に座っとる場合とちがう。
作業着を着て、毎日、田んぼへ、山へ、総がかりでお金を作らんでどうするの。」

「久万出身で今、松山で働いている団塊世代に、引退したら、ぜひ山へ帰ってもらお。
彼らは、山を知っとるから、田んぼでも畑でも山でも、やれることは何ぼでもある。
そうやってお金を作って、この町の借金を返そうや。」

「医療格差やへき地医療いうて、この町にももっとお医者さんが欲しいけど、
今の労働環境や待遇では、お医者さんももたん。もう少しお医者さんの立場にも立ってあげな、いかん」

200億円というのは、よもや、このご婦人が作った借金ではない。
にも関わらず、どうやったら返済できるかを、毎日、畑へ出かけながら真剣に考えているのだ。
しかもアクションプランを、だ。その屹立した精神性に、圧倒される思いがした。

大正生まれの、このご婦人に、触発され、啓蒙され。
この町と、わが愛媛の危機を、自己の責任において打開する覚悟のありやなしや、を問われる思いがした。
その屹立した精神性に圧倒されながら、議員の立場と責任の重さを、教えて頂いた。

田んぼには、孵化したばかりの、おたまじゃくし。
議員とさせて頂いたわが身の今と、だぶって見えた。  
Posted by HK at 23:27Comments(0)TrackBack(0)活 動 日 記